大澤邦雄の「中世城郭探訪」

大澤邦雄君の趣味は「中世城郭探訪」です
今や城めぐりは一大ブームとなっています。落語家の春風亭昇太さんは大の城好きとして有名ですね
城めぐりのサイトはたくさん立ち上げられています
外国人観光客にも人気の城めぐりですが、中世の城郭となるとこれは地味ですよ・・・土塁しか無い
しかも言われて見なければ分からないようなところがたくさんあって、ここから歴史を追うのがまた楽しい
大澤邦雄君は防衛の道に進まなければ歴史学者になっていたであろうと言っています


大澤邦雄の中世城郭探訪を詳しく知るなら  

 長いことフィナンシャル・プランナーとして活躍した後、現在は終活に関するセミナーの講師として日本中を走り回っている後輩の草薙祐子さんが、「アクティブシニアの応援サイト」なるものを立ち上げました。年寄りこそ元気に生きよう、という趣旨のもので、彼女のこれからの発展を祈って、大澤邦雄君が今まで巡って来たお城のうち、いくつかを選んで、本人曰く「簡単な解説と写真を掲載して貰った」そうなのでご覧下さい・・・シニア旅行記(2016年10月24日)・・・と『お知らせ』に載せましたが、どうしてどうして、10箇所以上の城を詳しく解説され、全然簡単じゃないのでご覧下さい


在京白堊会クラブ活動「中世城郭探訪」終了の御報告
大澤君は玉澤君と共に長く在京白堊会の事務局を勤められました
その中で『中世城郭探訪の集い』というクラブ活動を主宰し、これは在京白堊会のホームページに掲載されています
2007年4月7日の埼玉県寄居町・鉢形城に始まり、2014年4月5日〜6日の甲斐武田氏の城めぐりまで、14回を数えました
但し東日本大震災の影響で第8回が中止となり第14回へ移動、第3回と第4回の間に特別企画があり、実質14回
終えることになったのは滝沢市に帰ることになったからですが、終わりに当たって下記一文をしたためられました
(掲載に当たり年号を西暦に変えるなど若干手を施しておりますこと、ご容赦下さい)

 回を重ねて実施してきました在京白堊会クラブ活動「中世城郭探訪」も、2014年4月5日及び6日の甲府方面への催行をもって、無事に終える運びとなりました。これもひとえに会長を初め、関係者の皆様の協力の賜物であり、篤く御礼申し上げます。
 この活動は、会員相互の親睦を深めながら教養を高めるという趣旨に則り、日本史の雑学を深めながら自然に親しむ、というコンセプトの下に企画したものです。今までの実績は、次の通りです。

第1回(2007. 4. 7) 鉢形城(埼玉県寄居町) 記念すべき第1回目は、荒川河畔に建つ賢治の歌碑を見学後、北条氏の北武蔵支配の一大根拠地を散策する。今は畑地と化した城下町、荒川の断崖上に位置する本丸、鉢形城歴史館を巡る。因みに賢治は、高等農 林在学中の研修旅行で、この付近を訪れている(打上げは、荒川河畔の料亭で地酒を堪能する)

第2回(2007.11.17) 石垣山城(小田原市) 関東大震災でも崩れなかった擂り鉢状の井戸曲輪の積石技術に感嘆し、眼下に小田原城跡を見ながら秀吉の得意満面な様子を想像する(打上げは、箱根湯本温泉にて太閤の湯に浸かる)

第3回(2008. 4.19) 滝山城(八王子市) 深い空堀、折れ曲がった土塁及び効果的に設けられた馬出しの組合せという、信玄の猛攻を防いだ北条流築城術の真髄に触れる(大雨の予報が外れて早朝には雨が上がり、晴天の下で散策する)

特別企画(2008.9.9) 江戸城 皇居参観の後、東御苑及び北の丸公園を散策し、城郭としての江戸城に触れる(一般参賀では立ち止まれない二重橋及び宮殿正面をゆっくりと見学する)


大手門

富士見櫓(やぐら)

第4回(2008.11.29) 菅谷館・杉山城(埼玉県嵐山町)菅谷館跡に建てられている県立嵐山史跡の博物館を見学した後、中世城郭の教科書と言われる杉山城で築城技術の実態に触れる(打上げは、うどん店で特注刺身を肴に地酒を堪能する)

第5回(2009. 4.11) 祇園城・鷲城(小山市) 春の花が咲き乱れて桜吹雪が舞い散る中、戦国時代初期の築城の実態に触れながら、宇都宮氏活躍の時代に思いを馳せる(当日の様子は、馬場会長のブログ「秋葉原日記」に掲載される)


鷲城空壕内を歩く

鷲城内にて桜吹雪にみとれる

桜咲く中の城めぐりでした
第6回(2009.11.28) 小田原城 後北条氏時代の小田原城の惣構(城下町全体を囲む全長約9キロの空堀と土塁)の山間部分を巡り、山を断ち切る巨大な空堀に圧倒される(偶然開催中の小田原城跡での発掘説明会を見学する)

第7回(2010.11. 6) 岩櫃城(群馬県東吾妻町) 山城内に敢えて街道を取り込んで、本拠地真田郷と沼田に通じる街道を押さえていた真田氏の築城思想に触れる(城跡の遥か高所にある岩櫃山頂にも登り、絶景を満喫する)

第8回(2011.4.9&10)新府城・要害山城・躑躅ケ崎館・甲府城(韮崎市・甲府市) (大震災の影響で特急列車が運休となった為に中止

第9回(2011.11.19) 烏山城(那須烏山市) ただ一回の大雨の中での催行となり、泥濘の中で山城を巡る(戦時中、兵器製造に使われた地下壕(現在は造り酒屋の酒蔵)、山あげ会館(国の重要無形民俗文化財である野外歌舞伎を展示)も見学し、打上げは宇都宮餃子を満喫する)

第10回(2012. 4.21) 本佐倉城・佐倉城(千葉県酒々井町・佐倉市)元は広大な内海に面していた名流千葉氏最後の居城本佐倉城を見学後、佐倉城では土で作られた近世城郭の実態に触れる(穏やかな日差しの下、早春の田園の中でウォーキング)

第11回(2012.11.17)戸倉城(あきる野市) 秋川が作った扇状地を一望に見渡せる急峻な山城に登り、絶景を堪能する(当日、東京・横浜方面は豪雨に見舞われたものの、現地は静穏そのもの。映画「五日市物語」に登場する「瀬音の湯」温泉で疲れを癒す)

第12回(2013. 4. 7) 大椎城(千葉市緑区) 千葉氏発祥の城と伝わる連郭式の古い時代の城の実態に触れる(写実絵画のみを展示するホキ美術館も見学。天気の崩れが遅れて、打上げ中に豪雨となって幸運な探訪となる)

第13回(2013.11.9) 岩槻城(さいたま市岩槻区) 元荒川の流れを取り込んだ水城の実態に触れ、関東騒乱の時代には争奪の的となり、徳川期には江戸を守る要衝だった城を訪ねる(打上げは、冷えた体を本場(の味を修行した店長の)もんじゃ焼きで暖める)

第14回(2014.4.5〜6) 新府城・要害山城・躑躅ケ崎館・甲府城 甲斐武田氏三代の居城躑躅ケ崎館(現武田神社)、その有事の城であった要害山城、勝頼が武田氏の再興を図って築きながら信長の侵攻に際し火を放った新府城、江戸時代には中山道を押さえる要衝だった甲府城を巡る(郷土の復興を祈って、大震災で催行中止となった企画を実施。山梨県最大のイベント信玄公祭りも見学し、宿泊は要害山城の麓にある「ホテル要害」とし、帰りの車内にて中世城郭探訪の打上げを行う)

 今後は滝沢市をベースに、県北部及び青森県南部に散らばっている秀吉の天下統一の最後の仕上げとなった九戸の乱(1591)に関わる諸城、それに乗じた政宗の策謀による和賀の乱に関わる県南部の城郭、そして沿岸部にある南部氏の外様潰しによって改易された在地豪族の居城、更に賢治が訪れた盛岡市周辺の山々を散策することにしております。ご興味がおありの方はお声を掛けて下さい。ご案内いたします。早春か紅葉の季節が見頃ですが、それよりも厳冬期、スキーウェア持参でお出で戴ければMore Betterです。 今までの企画に御協力及び参加して戴きました皆様に、重ねて御礼を申し上げて、最後の御挨拶とさせて戴きます。

平成26年4月吉日 大澤邦雄


大澤君の案内で山梨県大月市の岩殿城を楽しんだのは2002年だったと思います・・・あの頃は若かった・・・